設立の経緯

当協会は音楽家、作曲家の江藤雅樹と、その妻ヴァイオリニストの江藤しのぶの二人が参加した、2018年12月に行われた「ロシアにおける日本年」記念能楽公演のツアーでの、ロシアの人々との交流がきっかけで発足されました。

2016年プーチン大統領の来日に際して、現場トップ級の合意によって開催が決まった「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」

その現場でロシアの人々や最新の情報に触れた夫妻は、”日本人のロシアに対する認識はこの30年変化していない”という事実に驚きました。

2000年代から障碍者のためのコンサートや、音楽療法を通じた障碍者の自立支援活動に参画していた夫妻にとって、国家間にも存在する無理解の壁を体験したことが、「芸術を通じて、理解と友好の輪が広がるきっかけを作り出していきたい」という、当協会発足の理念につながっていきました。

当協会は国際友好親善活動はもとより、国内にも散見される社会的弱者への理解のきっかけを、芸術を通じて生み出していくことを目的とする、芸術家がそれぞれの持つ才能を活かし、主体的、能動的に社会貢献に参画する団体を目指しています。

また、コロナ禍以降急速に進むデジタル化の中で起こる、分断や孤立に対処すべく、世界と遠隔でつながってきた経験を活かし、これからの時代のあるべきデジタル・コミュニケーション改革の研究に努め、社会に導入支援を繰り広げております。

・デジタルコミュニケーション革命|紹介ページ

活動内容のご案内

当協会を発足するに至るきっかけをくれたある一台のピアノがあります。

ロシアのサハリン州ホルムスク市の文化会館にある、ソ連時代から数十年放置されてきた”エストニア”という今はなきブランドのフルコンサートピアノです。

理事長である作曲家の江藤雅樹は、現地の調律師が2日間4回にわたり調律してもどうにもならなかったエストニアピアノを、4時間にわたり自ら調律し、本番は市民がスタンディングオベーションで喝さいを贈る大成功にて終えました。

終了後ホルムスク市長とのあいさつでは、「私が何とか半分だけあのピアノを修復しました。ぜひ残りの半分は市民のために、市の力で修復して露日友好のシンボルにしてあげてください」と伝えたところ、市長には提案をたいへん喜ばれました。

しかし、ロシアの小さな町の予算ではなかなか大規模な修復は実現が難しく、修復を実現できる調律師もいません。

そこで、当協会ではこのエストニアピアノを日本及び世界の御賛同頂ける方からのご支援で、日本の一流の調律師の手によって現地で修復する。
或いは修復が無理であれば新たなピアノを日本から寄贈するプロジェクトを立ち上げました。

街に市民が使用できるグラウンドピアノはこの一台しかありません。

つまり、市民が触れられるグラウンドピアノは現在一台もありません。

再びホルムスク市民のみなさんが日常的に使用できるピアノを提供することで、ピアノが復活した経緯が語り継がれていくことで、ピアノに新たなロシアと日本の友好のシンボルとなって欲しい。当協会はそのように願い、実現に向けて活動を始めました。現在すでに当協会は、年間を通じて多くのロシア人と民間レベルでの文化交流を拡大しています。

主な活動内容

  • 国際文化友好親善活動
  • 障害者と健常者との相互理解と交流のための文化活動
  • デジタル時代、テレワーク時代の次世代型デジタルコミュニケーションの指導と普及
  • その他、新たな相互理解が広がるきっかけを生む一切の文化芸術活動

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